Phillips Academy Andover

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留学を志した時期

高校一年生の夏、親に勧められ留学を志しました。その時はあまり自分でもやる気が出ずに親に言われるがままに応募したので、運よく最終選考まで残ったものの最終選考で落ちてしまいました。しかし落ちてみるとやはり悔しいもので、二年生の春頃から留学したいと言う気持ちに火がつきました。その頃から留学をモチベーションにして課外活動やテスト勉強に精を出し始めました。


留学を振り返って

充実した施設、宿題の多さ、生徒の意欲の高さはもちろんですが、生徒の(学力のみならず課外活動などのwell-roundedな生徒としての)質の高さに驚きました。夏にMITの研究室やヒラリー・クリントンのもとでインターンシップをしていた人もいました。また、学校側もCAMD scholar(異文化)やBrace scholar(ジェンダー)などの研究機会・奨学金を用意していたり、生徒が自由にクラブを始められる環境を整えたりと生徒の課外活動が充実するように全力でサポートしていました。名門大学に必要とされるwell-roundedな人材がどのようなものかを目の当たりにしたと同時に、自身も米国大学受験を経験したことで自分の生徒としてのレベルも知ることができました。

また、これは全く予期していなかったことですが、アメリカ経済のトップ1%に属する人々を間近で見ることができました(生徒家庭の約半分が奨学金を受け取らずに高額な学費を納めています)。もちろん多様な文化・国から来る生徒や様々な政治的・哲学的思想を持つ生徒と触れ合い、熱く議論を交わすことも多々ありました。しかしそれ以上に、裕福な、そしてその裕福さに大きく由来する優秀さも兼ねたサラブレッドのような生徒と触れ合い、その人たち特有の知見に触れることができたのは貴重な経験でした。

ジェンダー教育に関して、アンドーバーは近年の米国教育機関の流行の一歩も二歩も先を行っていました。これはアンドーバーの先生が言っていたことなので真偽のほどはわかりませんが、保守的なアイビーリーグ校のぞいた7校よりもジェンダー教育が進んでいるとのことでした。実際に皆性差別的な発言や行動には非常に敏感で、ホストマザーやその親戚の発言に僕とホストブラザーが違和感を覚えることもしばしばありました。僕はこれに大変刺激を受け、ジェンダーの平等、性役割からの解放を推進する団体を立ち上げようと考えるようになりました。

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学校の施設について

科目ごとに教室棟が分かれていたり、野球場が三つあったりテニスコートが15面ほどあったりと体育施設が充実していたりしました。また、音楽棟には20個ほど練習室があり、有料作曲ソフトをインストールしたパソコンが20個ほど並んでいます。あのラフマニノフが弾いたピアノや豊富な学校の楽器も魅力でした。他にも500人ほど収容できる劇場、1000人以上収容できるチャペルなどもありました。寮にウォータークーラーがあったのも助かりました。

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課外活動について

・音楽系:Symphony Orchestra, Chamber Orchestra, Jazz Band(ビッグバンド), Concert Band (吹奏楽), ソウル系のバンド、スカ系のバンド、金管五重奏
・International Club
・PEP (Politics, Economics, and Philosophy)...政治や経済について週一時間熱く議論するクラブ。トピックは例えば「Is capitalism inherently doomed to failure?(資本主義は本質的に失敗する運命にあるのか?)」などでした。
音楽の全体としてのレベルに関しては僕が塾高時代に所属していたオーケストラ(ワグネル)の方が高かったのですが、音楽を武器にしている生徒に関しては大変優秀でした。国際コンクールで入賞したり、世界を代表するオーケストラであるボストン響のユースオーケストラに入っていたり、その能力には眼を見張るものがありました。



日用品の買い物について

日用品は学校から歩いて20分くらいのCVS(コンビニのような店)になんでも売っているので、そこで揃います。その周辺にレストランやカフェがいくつかあるので、週末にそこへご飯を食べに行ったりもしました。また、ボストン三田会の方にお会いするためや、コンサートに行くためにボストンへも数回出かけました。一時間足らずで大都市に行けるのは大きな魅力だと思います。ボストンにはMITやハーバードなどの名門大が揃っているので、そこで行われている劇に行ったり、大学の研究室の方にお話を伺ったりすることもできました。

時間割


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今後の留学生へのアドバイス

英語力に関してですが、とにかく英語への慣れと単語量が命です。単語対策として僕は『百式英単語』という書籍を参考にして『TOEFL 3800』や英検準一級の単語を覚えたりしました。英語への慣れとしては、英語の記事や本を沢山読み(一日10ページなどノルマを決めてそこから上げていくのもいい)、ABCやCNNのPodcastを学校への行き帰りで聞き、お風呂でその日にあったことを湯気に向かって英語で話したりしました。英語を読む際には精読、多読どちらも練習するべきですが、高校段階では多読を求められることが多いので、そちらに重点を置くのをオススメします(単語は単語で勉強しているので)。

また、JABSA(Japan America Boarding School Association)という僕が入っている組織のホームページではブログや動画形式でボーディングスクールの生活を紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。


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(
寮の写真)