Winchester College

interview 9

どのようなことを期待して渡航しましたか?

・レベルの高い生徒たちと一緒に英語で勉強すること。
・天然芝のピッチでサッカーをすること、グラスコートでテニスをすること。
・Winchester は音楽に力を入れていると聞いていたので、ジャズ、クラシックなど様々な音楽に触れること
・Boarding Schoolならではの文化や生活を味わうこと

留学を振り返って

周りの生徒のレベルはやはり高かったと思います。特に、活字を読み、理解し、自分で考えてエッセイなどの形で表現する力とそのスピードに圧倒されました。最初はついていくだけで大変でしたが、この一年間でReadingやWritingの面でレベルアップできました。
期待通り、素晴らしいサッカー場でサッカーをし、とても美しいグラスコートでテニスができました。
期待通り、ジャズもクラシックも思う存分できました。日本では正しい音符、音程、音量、完璧な和音などを主に訓練していましたが、Winchesterで自分の音楽の表現の仕方、物理的な音楽ではなく、芸術的に音楽を演奏することを学べました。
僕の寮は全員暖かく、面白くてとても心地いい寮でした。四六時中ずっといるので、一生の友達ができると思います。寮ごとに生徒の違ったカラーが出ているのも面白かったです。

課外活動について

一年間通して活動していたものは音楽でした。毎週月曜日に Winchester College Symphony Orchestraの練習、火曜日にサックスのレッスンとClassical Sax Quartetの練習、水曜日は Community Service の一環としてBig Band Jazz、木曜日はJazz Sax quintet をしていました。それに加え、毎週月曜日、火曜日、木曜日、金曜日、土曜日はスポーツをしていました。一学期目はサッカーで学校の4th XIのチームの練習、週末には対外試合がありました。イートン校をはじめとした他のBoarding Schoolと対戦しました。毎週金曜日には寮対抗のサッカーの試合にも出ていました。二学期では、火曜、木曜、金曜に Winchester College Football とい う Winchester Collegeにしかないスポーツをしていました。これも基本的には寮対抗で、最後の試合で Man Of The Match にも選ばれました。最後の学期では、テニスを水曜日と日曜日以外ほぼ毎日やっていました。2nd VI に選ばれ、ここでもイートン校などの Boarding Schoolと対戦しました。音楽とスポーツの両立は大変でしたが、毎日が充実していてとても楽しかったです。日本では一つの部活を三年間続け、ほぼ毎日楽器の練習で精一杯だったのに比べ Winchesterでは大好きなスポーツにも打ち込むことができました。

学校の施設について

何面もの天然芝のサッカー場や天然芝のテニスコートは圧巻でした。広々としたグラウンドやコートでプレイできたのはとても貴重な経験となりました。また、個人練習用の音楽室が多々あり、いつでも自由に使うことができたので助かりました。

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短期・長期休暇について

短期休暇は、WinchesterやBogner Regisという場所にホームステイをしていました。ホームステイ先の家族にPortsmouth, Brighton,Bathなどに連れて行ってもらいました。11月の2週間ほどの休みでは寮の同級生と一緒にロンドンで過ごしました。2月の10日間の休みには、4時間ほど電車に揺られYorkという街に行きました。その際近かったので Manchester や Liverpool も観光できました。12月のクリスマス休暇では日本に一時帰国してリフレッシュしました。3月の長期休暇では姉が留学しているカナダで過ごしました。

授業について

Winchester College ではイギリスで多い A-level ではなく、Pre-U というコースを採用しています。基本3科目を選択しますが、中には4科目、5科目を履修している生徒までいました。それに加え、Winchester Collegeでは独特の Division(Div) という教科が必修になっています。僕は Economics, Geography, Regular Mathematics に加え、Div の4教科を履修していました。授業は10〜15人のクラスで行われます。EconomicsはMicro と Macroに、GeographyはPhysical GeoとHuman Geoに分かれていました。Economics では先生が用意した教材で授業を進めました。その他にも毎週雑誌のThe Economistが届けられるのでそれを読んだり、たくさんのArticleや論文を読み込み、それを質問、Discuss するという形式が多かったです。Geographyでは勉強しているトピックに関する専門書をひたすら読み、クラスで質問し、宿題でEssayを書いて自分の中での理解を深めるという形式でした。新しい知識は本から取り込み、わからない場合は先生が解説してくれたり補足があれば教えてくれるという形式でした。数学も特に教科書はなく、先生の板書で進めていく形式でした。日本の教室よりも質問が多く飛び交い、日本と比べて問題を多く解き理解を深めてから次へ進むのでとても良かったです。ほぼ毎日本を読み、毎週3つから多いときは5つのエッセイを書くのはとても大変でした。エッセイでは勉強しているトピックを深く理解することのほか、Scientific Writingが求められているので難易 度は高かったです。英会話力だけでなく、英語で何か Academicなことをする力が向上しました。Division は とてもユニークな教科で、シラバスもなければ試験もありません。Divは政治から芸術まで幅広い分野を勉強し、意見を語り合って理解を深める教科です。基本的な理念は Discussion を行う場所であり、Debate のように勝ち負けをつけるのではなく答えのない問題にみんなで取り組んで理解を深めるというものでした。本を読んだりニュースを読んだり自分でリサーチしてプレゼンテーションをするなど、ただ与えられた課題を解くだけでなく自ら新しいことを研究していく、そしてそれを発表するスキルが身についたと感じます。Divでは担 当の先生によってやることが全く違うので生徒のDivの解釈の仕方も様々でした。ある生徒は自分の意見を述べる場所、ある生徒は人間としての基礎的な知識を身につける場所、本を読む場所、聴く力を養う場所、など様々でした。僕の担当の先生はロシアに興味があるということで物理の先生でしたが主にロシアについて学ぶことになりました。僕自身ロシアには詳しくなく、興味もあまりありませんでしたが一年をかけロシアの歴史、政治、生活、美術、音楽、文化、言語など全ての方向からロシアを勉強することで今までのイメージとは全く 違ったロシアが見えてきました。その他にもロシアの勉強をしながらイギリスの詩の鑑賞、シェイクスピア、ロンドンに中国のアーティストの個展に行く、EU 離脱に関する Discussion、音楽の物理学的方面からの研究、など幅広く勉強しました。最初の頃は勉強するトピックがころころ変わるDiv を理解しきれず、Discussion についていくのも大変でしたが、いろいろなものに触れていくにつれ徐々に自分の意見を持ちそれをクラスで表現することができるようになっていきました。この授業では一つの分野にとらわれることなく柔軟に幅広いトピックを勉強することで Winchester College の目指す Well-rounded な生徒を作る根幹となっていると感じました。

今後の留学生へのアドバイス

まず勉強において、数学はそんなに心配することはないと思います。他の理系科目の事は分かりませんが、 Economics や Geography、または History やEnglish Literature などの文系科目を選択する場合は英語の活字をたくさん読んでたくさん書く訓練をしておくといいと思います。あとはスポーツをするならその道具、音楽をするなら楽器が用意してあるとスムーズにチームやバンドに入れると思います。Winchesterは想像以上にリラックスしている場所なので、リラックスしていく事をお勧めします。Winchester での時間は、日本にいる時に比べて格段に速く過ぎ去ります。1年はあっという間、1年しかいられないと思いながら毎日自分のできる最大限の努力をすることをお勧めします。Winchester には free timeが沢山あり、スポーツも音楽も勉強も自分の好きなだけできます。世界から集まった優秀な友人と寝食を共にし、彼らと切磋琢磨しながら勉強や課外活動に毎日とても忙しい日々を過ごす時間はこの一生の中でこの一年間だけだと思います。欲張りにやりたいことを全て詰め込んで忙しい、それでも充実した一年を送ることをお勧めします。