Deerfield Academy

interview 8

どのようなことを期待して渡航しましたか?

質の高い授業、充実した施設はもちろん、世界中から集まる優秀な仲間に出会えることを期待して渡米しました。ボーディングスクールで様々なバックグランドを持つ仲間と共に生活し、勉強することで日本でもオーストラリアでも経験できないことを体験したいと思いました。

留学を振り返って

毎日がとても充実していて、大変満足した留学生活を送ることができました。 良かった点のひとつは、どの先生方も大変優秀で、非常に質の高い授業を受けることができたことです。専門知識は言うまでもなく、さらに様々な方面の知識が豊富で、ちょっとした日常会話の中にも私には学ぶことがたくさんありました。食事の際のたわいもない話でさえも大変興味深いものでした。また、先生方は授業を教える先生でありながら、role model のような存在でもありました。多くの生徒が親元を離れて暮らしていますが、相談事や心配事は先生が常に親身になって聞いてくださいました。ほとんどの先生がキャンパス内の敷地に住んでいらっしゃるので、私たちを家に招いて手料理をご馳走してくださることも度々ありました。 私の一番の親友はジョーダンからきていました。彼女のように世界各国から高い志を持った生徒が非常に多く、想像していた以上にみな優秀でした。考え方、習慣、才能もそれぞれ異なる友人とともに生活し、勉強できたことで、自分自身も大きく成長できたと思います。 強いて悪い点を述べるとしたら、キャンパスの外に出ることができる学校開催の週末のアクティビティーが少なかったことです。Deerfield Academyは周りには何もない田舎にあるので、自分たちでタクシーを捕まえてもほんの近くの小さな街までしか行くことができませんでした。ボストンやニューヨークへ行くことができる学校からのバスが月1回ほど出ていたら、とてもいい気晴らしになったのではないかと思います。 でも実際は、週末もスポーツの試合や勉強で非常に忙しかったので、そのような機会があっても活用することができたかは疑問です。

課外活動について

秋は3軍のフィールドホッケー、冬は1軍の水泳、春は1軍の水球のチームに参加しました。フィールドホッケーは初心者でしたが、コーチが一から丁寧に教えてくださいました。9年生から11年生までの幅広い年代のチームメイトとともにスポーツをすることで、すぐにたくさんの友達ができました。毎日の練習に加え、毎週水曜日と土曜日には試合があり、他の学校へ遠征して対戦することもありました。今年はDeerfield Academyのわがチームはなんと全勝という素晴らしい結果を残してシーズンを終えることができました。 冬の水泳は一軍チームだったので、とても大変でした。ディアフィールドの水泳チームは大変強く、毎日2時間半、練習がありました。男子のチームとプールを分けていたので、夕食を食べるのが8時以降になってしまい、その後に勉強するという毎日でした。シーズンを締めくくる New Englands という試合では、17年ぶりに優勝を収めることができました。その試合では私も決勝に出場させていただき、チームに貢献することができました。 春は水球をしました。メンバーのほとんどが元水泳のチームメイトだったので、とても楽しくプレイすることができました。24人いるチームメンバーのうち、試合に出ることができるのはたったの6人でしたが、シーズン中旬頃には私も試合にも出してもらえるようなりました。New Englands 出場というチームの目標を果たすことができ、最終的にはその試合で4位という好成績を収めることができました。 春には水球に加えて、ボランティア活動として学校の先生の子供達に週一度水泳指導をしました 。生徒の中には水に入るのを怖がっていた子もいました。レッスンを重ねることによって彼女が自分からプールに入ることができるようになった時は、本当に嬉しかったです。 生徒たちがプール以外の食堂や校庭などで私を見つけ、大きな声でReiと呼んでくれたりすると、小さな姉妹ができたようで心地よい気持ちになりました。

interview 8

学校の施設について

学校の施設はとても充実していて、各スポーツチーム専用のフィールド、プール、ホッケーリンク、ジムなどがありました。ジムは朝早くから夜遅くまで開いていたので、勉強の合間などによく利用していました。 Health Centerは24時間利用可能で、怪我した時や病気の時には看護師やドクターに治療してももらうことができます。寮の自室に戻らず、センターで夜を過ごすことも可能です。 カウンセラーもキャンパス内に4人いて、相談のある生徒はいつでも会いに行くことができます。勉強からのストレスで、拒食症、過食症、うつ病などの精神的な病気の生徒も多く学校にいたので、非常に重要なプログラムの一つだと思いました。そのほかにも週2回出勤している栄養士もいて、食事についても相談することができます。 Securityも24時間いつでも対応してくれます。鍵を忘れてしまって寮に入れない時など、困った時に電話するとすぐに駆けつけてくれます。私が体調を崩してHealth Center まで自力で歩いていけなかった時には、カートでセンターまで連れて行ってくれたこともありました。 私はあまり使うことがなかったので詳しくはありませんが、ダンス、音楽、美術の施設も非常に充実しているそうです。

短期・長期休暇について

Thanksgiving Vacation はニューヨークに自宅がある学校のお友達の家にお世話になりました。家族の一員のように私を迎え入れてくれました。初めてアメリカの伝統的なThanksgiving の食事を御馳走になり、ニューヨークに連れて行っていただいたりもしました。 冬休みはまた違うお友達の家にお世話になりました。ちょうどクリスマス時期であったので、多くの親戚の方が家に集まり、毎晩豪華なクリスマスパーティーがありました。クリスマスプレゼントにくるみ割り人形のバレエのチケットをいただき、家族みんなでニューヨークへ見に行きました。 Long Winter Weekend にはVarsity Swimチームの合宿がありました。休み中は学校の寮を出ないといけないので学校のすぐ近くの小さなホテルにチームで宿泊し、朝晩1日2回の水泳の練習に励みました。練習の合間時間には、近くのショッピングセンターに友達と買い物に行ったりしました。夕食は基本的には外食だったため、みんなで近くにスパゲティーやピザを食べに出かけました。 春休みはボストン三田会でご紹介いただいた2軒のホストファミリーにお世話になりました。 最初の1週間はボストン市内から電車で25分ぐらいのご夫妻のもとに滞在させていただきました。ボストン中心までとても近く、交通の便も非常によかったので、毎日のようにボストン観光に出かけることができました。ホストファミリーの方が日本食を大変好きだったため、私は親子丼などの日本食を作って御馳走しました。また、最後の晩はご夫妻のお友達を招いての Japanese Dinner Party だったので、私はお好み焼きを、そして夫妻が茶碗蒸しと焼き鳥を作ってくれました。 次の一週間はニューヨークのホストファミリーにお世話になりました。アメリカでは比較的多いゲイの家庭で、小さな子供が2人いました。家にお手伝いやベビーシッターが何人もいて、夕食はみんなで食べるので非常に賑やかでした。またご主人が経営するマンハッタンの弁護士事務所に私を招いてくださり、そちらで働いていらっしゃる弁護士の方からいろいろなお話を聞く機会もありました。大学進学で法学部も考えている私にとって、とても刺激的な体験でした。

授業について

授業の進め方・内容・レベルについて、日本の在籍高校との違いを教えてください。一クラスの人数は10人くらいで、すべての授業がディスカッション形式です。次の授業の予習が宿題となります。宿題で勉強してきたことを授業で確認してさらに理解を深めます。授業スピードはどのクラスもとても早いです。 American Natureの授業では毎日の宿題で文庫本を40ページほど読んでいたので、1週間に一冊のペースで読み終わりました。 U.S. Historyも一年でヨーロッパ人が初めてアメリカ大陸に来た時から1980年代までを学んだので、非常に授業ペースは早かったです。 ディスカッションも先生が主体ではなく、あくまでも生徒が主体で授業を進めていく形でした。そして、ところどころ先生が補足説明などを加えてくださいました。教科書だけでなく、primary sources, secondary sources、ポスター、音楽など様々な資料を使って授業を進めていたので、どの内容も大変興味深く学ぶことができました。第2次世界大戦の授業では、実際戦争を経験したことのある方の息子さんを招き入れ、お話を聞くこともありました。当時の写真や、帽子、日本の旗、書類なども見せていただき、より具体的に学ぶことができました。 クラスはすべて能力別に分かれていました。上級クラスではかなり専門的に学ぶことができます。夕方には各先生が寮や自宅で Extra Help を提供しているので、質問やわからないことがあったらすぐに助けを求めることができました。先生のお宅で手作りのお菓子を食べながら勉強したりして、寮ならではの生活を楽しむことができました。

今後の留学生へのアドバイス

特に予習は必要ないと思います。しかしSummer Reading は4冊ほどあるので早めに読み始めることをお勧めします。特に自分で選択する本ではなく、Junior の学年全員が読む1冊は丁寧に読んでおいた方がいいと思います。1学期の初めの英語の授業でこの本について勉強するクラスがあるからです。毎日が勉強やスポーツで非常に忙しいですが、時間を効率的に使ってください。勉強も重要ですが、いろいろな人と自分から積極的に関わるのも大切です。10年後、20年後に覚えているのはいかに勉強したかではなく、友達や仲間となにをしたかだと思います。非常に恵まれた環境にいることを忘れず、最大限に生かしてください。また、長期の休みは可能であれば日本に一時帰国するのではなくアメリカに残ってホームステイすることをお勧めします。アメリカではお願いすればたいていの家庭が喜んで迎え入れてくれます。ですからホームステイ先を探すのは難しいことではありません。(Deerfield Academyの場合、お願いすれば学校でも探してくれます。)三田会の方も協力してくださいます。入寮中は大変閉鎖的な環境にいますが、休みのときには他の町に出かけてみるとまた違ったアメリカが体験できると思います。アメリカの生活をアメリカ人と共に体験できる機会は滅多にありません。またホストファミリーの方に日本文化を知っていただくいい機会でもあります。私は持っていった浴衣をホストファミリーの方に着せてあげたり、日本食を作ってあげたりして非常に喜んでいただきました。できれば是非長期のお休みはアメリカで過ごしてみてください。